Victoria USA AAR

Vic(1.03) Grand Compgain アメリカでのリプレイです。

新興国アメリカ
1776年に独立したアメリカ合衆国は建国60周年を迎えていた。ヨーロッパの伝統、迷信、不合理さから逃れた国民は、自らの力で独立を勝ち取り、希望を胸に秘めていた。しかし実態は、国土の大半は未だ荒野であり、良くいっても犯罪者の流刑地であった。
モロッコ侵攻
頭にターバンを巻いたモロッコ騎兵が突撃していく。オスマントルコにも支配されなかった彼らは誇り高く勇敢な民族であった。しかし、アメリカ歩兵の持つ近代的なライフルがモロッコ騎兵を打ち倒していく……
工業化への道
職人が棹を吹き、ガラスを円く形作る。木材は紙と家具に加工されて、港へ運ばれる。いまだ手作業に頼る部分が多かったが、新たな産業が育ちつつあった。そして、機械部品工場と製鉄所。工業化に必要なこれらの工場を手に入れ、アメリカは産業革命の道を進んでいく。
トリポリ侵攻
トリポリ。アフリカ北部のこの国は、後にリビアと呼ばれることになる。国土の大半を砂漠が占め、地中海沿いはトルコの支配下にあった。トリポリ戦争の決着をつけるため、アメリカ軍は再び大西洋を渡った。
政権交代
新しく建設された製鉄所の前に労働者たちが集まる。機械部品工場が拡大され、新聞には事務員を募集する広告が掲載される。農民や鉱山労働者たちは職を求めて都市部へ移動していった。工業の発展は工場労働者の発言力を強化し、アメリカの政局にも影響を与える。
欧州大戦
イギリスは世界一の大国であった。軍は強力であり威信は並ぶものがなく、広大な植民地と高い技術を持っていた。しかし、そのイギリスに追いつこうとする二つの大国があった。ひとつは、戦勝による高い威信と工業力を誇る新大陸の国アメリカである。もうひとつは、中東から中国へかけて広大な領土を獲得し、イギリスに次ぐ軍事力を誇るロシア帝国である。新帝国と旧帝国の対立は、世界を巻き込んだ大戦となる。
米墨戦争
アメリカは欧州大戦に参戦し得るもの無く終わった。38個師団をヨーロッパへ派遣し2個師団を失った。領土も、賠償金も、威信も得られなかった。しかし、アメリカが失ったものも、また無かった。大戦中も防衛費は抑制され経済への影響はわずかであった。失った2個師団は再動員すれば済むことである。そしてなによりも、アメリカは同盟国の信頼を失わなかった。
インターミッション
中央情報局(CIA)は、1862年現在の状況をまとめたレポートを提出した。
ソコト侵攻
アフリカ中部の国ソコト。南部は熱帯雨林が生い茂り、北部はサバナ地帯を経てチャド湖へ至る。イスラム神学者ウスマンが興したこの帝国を屈服させるため、アメリカ軍は再び大西洋を渡った。
政治改革
プラカードを掲げた人々が街路を行進している。パブでは男たちが政治談義に花を咲かす。西部の開拓民の中には、武器を取って政府に反抗するものまで現れた。列強二位の国アメリカ。アメリカ人は大国の市民にふさわしい権利を求めていた。
第三次米墨戦争
1821年に独立したメキシコは、当初帝国であった。その後、軍閥の跳梁により国内は混乱し、アメリカ、イギリス、フランスの侵攻を受ける。北部をアメリカに、南部をイギリスに占領されたメキシコは、フランスの衛星国となることで生き残りをはかった。しかし、有力な同盟国を持つアメリカは、西部の獲得を狙ってメキシコへ宣戦布告する。
大陸横断鉄道
ヨーロッパから大西洋を渡った移民は、ニューヨークの自由の女神に迎えられる。工場の建ち並ぶヴァージニア。南部の綿花地帯。カンザス、ネブラスカの平原を越えて、二本のレールは延びていく。ロッキーの険しい山を越えて、終着点は太平洋岸ポートランド。大陸横断鉄道はアメリカの工業化を象徴していた。
機械工業の幕開け
最初の自動車は蒸気機関で動くものであった。フォードがガソリンエンジンを実用化し、大量生産に成功したことで自動車は普及していく。金持ちの道楽から庶民の足へ。内燃機関の発達は戦車、飛行機につながるものであり、戦争の形態を決定的に変える可能性を持っていた。
インターミッション
中央情報局(CIA)は、1890年現在の状況をまとめたレポートを提出した。

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